インターネットを利用していると、クリックしたリンクがページにつながらないことがあります。これを「リンク切れ」または「デッドリンク」と呼びます。
インターネット上の情報は日々更新され、ウェブサイトの内容も頻繁に変更されます。リンク切れ(デッドリンク)とは、リンク先のページが削除されたり、URLが変更されたりして、リンクをクリックしても目的のページにアクセスできない状態をさします。デッドリンクはユーザーエクスペリエンスを損なうだけでなく、ウェブサイトの信頼性やSEOにも悪影響を及ぼします。そのため、デッドリンクの管理はウェブサイト運営において重要な課題となっています。
リンク切れ(デッドリンク)の影響
デッドリンクが発生するとさまざまな問題が生じ、ウェブサイト運営に大きな影響を与えます。
ユーザーエクスペリエンスの低下
ユーザーがリンクをクリックしても目的のページにアクセスできない場合、フラストレーションを感じることがあります。特に、必要な情報を探しているユーザーにとってデッドリンクはストレスです。例えば、ある商品の情報やサービスの詳細を探している際にデッドリンクが発生すると、ユーザーはその情報を得ることができずに時間を無駄にしたと感じるでしょう。
サイトの信頼性の低下
デッドリンクによる不便な状況が続くと、ユーザーはサイト自体の信頼性を疑い、信頼を失う可能性があります。信頼性の低いサイトは、ユーザーが再訪問を避けるため、情報を得るためのリソースとして選ばれにくくなります。結果として、サイトのトラフィックが減少し、ビジネスに悪影響を及ぼします。
SEOへの悪影響
検索エンジンはユーザーに有益な情報を提供するサイトを高く評価します。デッドリンクが多いサイトは、検索エンジンからの評価が下がり、検索結果の順位が低下することがあります。これにより、検索エンジンからのアクセス(オーガニックトラフィック)が減少し、ビジネスの成長に悪影響を及ぼします。
リンク切れ(デッドリンク)の原因
デッドリンクはさまざまな原因で発生します。主な原因は以下のとおりです。
URLのスペルミス
リンクを作成する際にURLを誤って入力してしまうことがあります。
例えば、「https://******.com/page」とすべきところを「https://******.com/paeg」(正page→誤paeg)と入力してしまうと、リンクは機能しません。特に手動でリンクを入力する場合、スペルミスが発生しやすいので注意が必要です。
ページの削除
ウェブサイトの運営者がページを削除した場合、そのページへのリンクはデッドリンクになります。
例えば、製品ページやブログ記事が削除された場合、そのページへのリンクはすべて無効となり、ユーザーがリンクをクリックしても目的のページにアクセスすることができません。
ドメインの変更
サイト全体のドメインが変更された場合、古いドメインへのリンクはすべてデッドリンクになります。
例えば、「aaaa.com」から「bbbb.com」にドメインを変更した場合、「aaaa.com」へのリンクはすべて無効になります。
サーバーの問題
サーバーがダウンしている場合や、サーバーの設定が変更された場合もデッドリンクが発生することがあります。
例えば、サーバーのメンテナンス中にリンク先のページが一時的にアクセスできなくなることがあります。
リンク切れ(デッドリンク)の確認方法
デッドリンクを見つける方法はいくつかあります。それぞれの利点を理解して利用することでデッドリンクを効果的に発見することができます。
手動チェック
定期的にサイト内のリンクを手動でチェックする方法です。時間はかかりますが、確実にデッドリンクを見つけることができます。また、リンク先の内容も確認できるため、リンク先が適切かどうかも同時にチェックできます。ただし、この方法は時間がかかるため特に重要なページや頻繁に更新されるページについて実施するとよいでしょう。
ブラウザの拡張機能
ブラウザには、デッドリンクを自動でチェックしてくれる拡張機能があります。
例えば、Google Chromeの拡張機能Check My Linksは、ウェブページ上の全てのリンクをスキャンし、デッドリンクをハイライト表示してくれるので、一目で確認することができます。手動チェックに比べて迅速にデッドリンクを発見できる便利な機能です。
サイト管理ツールの利用
ウェブサイトのコンテンツを管理・運営するCMS(コンテンツ管理システム)にもデッドリンクをチェックする機能が組み込まれています。
例えば、WordPressのプラグインBroken Link Checkerを有効にすると、自動的にサイト全体をスキャンし、デッドリンクを検出します。リンク切れが見つかった場合、メールで通知したり、プラグインのインターフェースから直接リンクを修正することもできます。他の多くのCMSでも、リンク切れをチェックするための拡張機能やモジュールが提供されています。
オンラインツールの利用
オンラインでリンクデッドリンクを発見することができるツールも存在します。
例えば、W3C(World Wide Web Consortium)が提供するリンクチェックツールのW3C Link Checkerは、ウェブサイトのURLを入力すると、ページ内のリンクをスキャンし、リンク切れを検出し、詳細なレポートで問題を報告してくれます。
デッドリンク(デッドリンク)の修正方法
デッドリンクを修正する方法もいくつかあります。
リダイレクト設定(301リダイレクト)
301リダイレクトは、新しいURLに転送するための設定で、古いURLにアクセスしたユーザーや検索エンジンが自動的に新しいURLに誘導されます。301リダイレクトの主なメリットは、ユーザーエクスペリエンスの向上、SEOの維持・向上で、ウェブサイトの管理やSEO戦略において欠かせない方法です。
リンクの更新
デッドリンクを新しいURLに更新する方法です。リンク先のページが移動した場合、新しいURLにリンクを更新することで、デッドリンクを解消できます。外部リンクが切れている場合、リンク先のウェブサイトを確認し新しいURLを取得し更新することでユーザーが正しい情報にアクセスできるようになります。
削除されたページの復元
誤ってページを削除した場合、削除されたページを復元することでデッドリンクを解消できます。特に、重要な情報が含まれているページは迅速に復元することで、ユーザーの信頼を損なわずにすみます。ページを復元するために、定期的にバックアップを取ることが重要です。
カスタム404エラーページの設定
ユーザーが存在しないページにアクセスした際に表示されるエラーページをカスタマイズする方法です。カスタム404エラーページには、親しみやすいメッセージやナビゲーションリンク、検索ボックスを設置します。これによりユーザーが迷子にならず簡単に他のページに移動できるように助けることができます。さらに、ユーモアを取り入れたメッセージを表示することで、404エラーによるユーザーのフラストレーションを軽減することができます。
デッドリンクはユーザーエクスペリエンスやSEOに大きな影響を与えるため、ウェブサイトの運営者にとって重要な課題です。定期的なリンクチェックやリダイレクト設定、カスタム404エラーページの作成などの対策を講じることで、デッドリンクを防ぎ、サイトの信頼性を維持することができます。継続的なメンテナンスを行うことで、ユーザーにとって使いやすく、信頼性の高いサイトを提供することが可能です。
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・Google、Check My Linksは、Google LLCの登録商標または商標です
・WordPress、Broken Link Checkerは、WordPressファウンデーションの登録商標または商標です
・W3C、W3C Link Checkerは、World Wide Web Consortiumの登録商標または商標です
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