ホームページのwebディレクションと聞いて、何をするのかピンとこない方、多いのではないでしょうか?一般的にwebディレクションとは、ホームページ制作において、全体の監督・指揮・管理・調整業務のことをいいます。そして、それを行うのが「webディレクター」と呼ばれる人たちです。webディレクターは、お客さまのニーズの把握・分析をし、ホームページの目的や目標達成のために制作の進行を行う重要な役割を担っています。webディレクターは、ホームページ制作の現場において、プロジェクト全体の監督・指揮・管理を行う責任者ですので、その業務内容は多岐にわたります。制作会社によってwebディレクターの業務範囲は異なりますが、ここでは一般的なホームページ制作のフローに沿ってwebディレクションについて基本的な事項をご紹介します。
ホームページのwebディレクション
ホームページ制作におけるwebディレクションは、プロジェクト全体の管理と調整を行う重要な役割です。ホームページ制作の各工程の品質・スケジュール管理をしながら指示を出し、進捗を把握するなどのマネジメントを行うほか、お客さまへのヒアリング、企画の提案、制作に関する窓口など、お客さまとのコミュニケーションもwebディレクション業務に含まれます。ホームページ制作のwebディレクションの重要性と注意点は次のとおりです。
webディレクションの重要性
webディレクションは、ホームページを制作する前から公開後の運用までプロジェクトの成功に直結する多くの要素に関連しています。webディレクションが重要な理由として6つ挙げられます。
プロジェクトの円滑な進行
webディレクターは、プロジェクトの全体像を把握し、各フェーズの進行を管理します。これにより、スケジュール通りに作業を進めることができます。
チームの調整とコミュニケーション
ホームページ制作には、営業担当者、デザイナー、運用担当者など異なる専門分野のメンバーがかかわります。誤解や情報の行き違いを防ぎ、互いの協力を得やすくするために、webディレクターによるチームの調整や円滑なコミュニケーションの促進といったwebディレクションは重要です。
ホームページのクオリティの確保
webディレクションは、プロジェクトの品質を確保する上でも重要です。ホームページを訪れるユーザーにとって価値のあるものを提供できるよう、デザインやコンテンツが企業や店舗のブランドの基準に合っているかを確認します。
ユーザビリティの向上
ターゲットユーザーにとって使いやすく、魅力的なホームページはリピート訪問やコンバージョン率の向上につながります。webディレクションが重要な理由として、ユーザー目線でユーザビリティテストを行うことが挙げられます。
リスク管理
webディレクターは、プロジェクト(ホームページの制作~運用の全工程)の進行中に発生する可能性のあるリスクを予測し、事前に対策を立てておくなどのリスク管理も行います。また、トラブルが発生した際には迅速に対応し、プロジェクトの進行を妨げないようにします。これもwebディレクションのひとつです。
成果の測定と改善策の提案
webディレクションによって、完成し公開したホームページの成果を評価し、データに基づいた改善策を提案することができます。
webディレクショをおこなう時の注意点
webディレクションを行う時には、いくつかの注意点があります。以下に主なポイントを挙げます。
情報共有
ホームページの制作の進行状況や変更点、お客さまとの応対状況などを適時共有することが重要です。その際、誤解を避けるために、明確な言葉を使いましょう。
ホームページの目的の明確化
ホームページの目的を具体的に設定し、携わる担当全員が把握できるようにしましょう。そうすることで、方向性がぶれにくくなります。
スケジュール管理
販売、制作、公開、運用といった各フェーズに対して現実的なスケジュールを設定し、余裕を持たせることが重要です。また、定期的に進捗を確認し、遅れが生じた場合は早めに対策をとることが必要です。
ユーザビリティテストとフィードバックの活用
ユーザーの視点を常に意識し、実際のユーザーによるテストを行うことで、使いやすさを確認しましょう。そして、テスト後はユーザーからのフィードバックを収集し、改善点を見つけることも大切です。
品質管理
クオリティチェックを行い、デザインとコンテンツが一貫性を持っているか、お客さまのブランドイメージに合っているか、ユーザーの視点での操作性の確認もしましょう。
webディレクション①ホームページ制作前
webディレクションの内容について具体的にご紹介していきます。まずはホームページ制作前についてです。
ヒアリング・目的や目標設定・ターゲット設定
まずは、お客さまがホームページで実現したいことや希望は何かを深掘りするためのヒアリングを行います。ヒアリングの中で、ホームページ制作を通して解決すべき課題を発見することもあります。お客さまの希望やそれぞれ抱えている悩み、課題についてじっくりヒアリングしながら、それに合わせたホームページのプラン、それに加えてGoogle広告などのweb広告をオプションとしてご提案するのはwebディレクションの中でも重要です。また、ヒアリング内容から、ホームページ制作の目的や目標を定めていきます。目標は、例えば新規顧客を月10件から月30件に増やすなど具体的な数字を定めると、ゴールがより明確になります。さらに、誰に対して訴求するのか、ホームページがアプローチするコアターゲットユーザーを詳しく設定します。ホームページのデザインについても、お客さまが良いと感じている他社ホームページは何かなど、ホームページのイメージも確認しておくと、制作後のイメージ違いを防ぐことができます。
スケジュールの作成
受注前に大体のスケジュールの提示をしていたとしても、受注後に改めてスケジュールを作成してお客さまに伝えます。お客さまとスケジュールの共通認識を持つ上で大事なのは、お客さまがいつまでに何をすればいいかをきちんと示すことです。もちろん「すべてお任せ」も可能ですが、よりホームページに愛着を持ってもらうためにも、お客さまと一緒に作り上げていくことをおすすめします。お客さまにご協力いただく部分の説明の際には、専門用語はなるべく使わず、わかりやすい言葉で伝えると、誤解が生じにくく協力も得やすくなります。スケジュールはあくまで予定ですので、お客さまの状況によってすべてがスケジュール通りに進行することは難しいですが、素材の受け渡し完了、初稿デモページの確認、最終確認などのマイルストーンがクリアしていくと、お互いに安心感が増します。
webディレクション②制作~公開
次にホームページ制作から公開までのwebディレクションについてご紹介します
ワイヤーフレーム作成・コンテンツ設計
デザインのイメージまで決めたら、ページ内にどのようなコンテンツを掲載するか、どのような配置・順番で見せるかなどを説明する記事構成ラフ(ワイヤーフレーム※)を作成します。
(※ワイヤーフレームは「枠」と「線」だけで構成された簡単な構成図のことをいいます。)
ワイヤーフレームが確定したら、コンテンツの設計を行います。コンテンツ設計では、ホームページに掲載する「キャッチコピー」「見出し」「本文」「イラスト」「写真画像」「動画」などの内容を考えていきます。ホームページに掲載する原稿はお客さまに作成していただけるといいのですが、「原稿の書き方がわからない」と頭を抱える方も多いのも現実です。ヒアリングを行う時に、できる限り「お客さまの言葉」を引き出してメモを残しておくと、制作の際に役立ちます。コンテンツ設計では、適切なCTAを意識し、コンバージョンにつながりやすいページ構成にすることも重要です。
制作・お客さま確認
コンテンツ設計が完成し、必要な素材が揃ったらいよいよ制作です。ホームページに掲載する本文にあたる原稿は、以下の点を意識してチェックすることがポイントです。
- ユーザーが必要としている情報を端的に説明できているか
- 文章の流れは自然で読んだときにストレスになる文章ではないか
- わかりやすくて論理的な構成になっているか
- SEOの観点から見て検索エンジンが理解しやすい文章になっているか
- 誤字脱字がないか
- 法令や条例、各種ガイドラインに抵触するような表現などがないか
webディレクターはホームページ制作途中の段階で、ヒアリングした目的やイメージと大きくずれていないかなど、こまめに進捗確認を行います。ホームページ(デモホームページ)が完成したら品質チェックをします。「お客さまの要望が反映したホームページになっているか」「デザインや機能に問題はないか」「ページ遷移に不備はないか」といった視点で、制作したホームページの見た目や使いやすさ、機能面のエラー発生の有無、文章の誤字脱字、リンクや画像の貼り忘れなどについて、公開前に全ページをチェックします。品質チェックが完了したらお客さまに確認していただき、問題なければホームページを公開します。
webディレクション③公開後の運用
最後にホームページ公開後の運用面でのwebディレクションについてです。
ホームページの運用
ホームページが公開されたら、運用がスタートします。セキュリティ面、SEO対策、コンバージョン率向上などのために、ホームページは公開してからの定期的な記事の更新やソフトウェアのアップデートなどが不可欠です。記事や写真の更新を行う場合は、お客さまに原稿や写真データの依頼をします。運用担当者が別にいる場合は、お客さまのホームページの目的や目標としている成果やホームページのコンセプトなどを共有します。運用担当者はホームページがきちんと狙った成果を出せているか、Googleアナリティクスなどを利用してアクセス解析をし、現状分析を行います。もしも思うような結果が出ていない場合は原因を追及し、成果が出るようホームページの改修を提案します。公開後の運用面でお客さまのホームページに寄り添うのもwebディレクションの役割のひとつです。
webディレクションの最大のミッションは、お客さまの課題を解決する点にあります。
お客さまがホームページを制作したい理由は、例えば、サービスや商品の「売上げを上げたい」「お店を認知させたい」「企業ブランドイメージをつくりたい」などさまざまです。それらの希望や課題解決を叶える手段のひとつとして、求められた成果を出すホームページやweb広告といったwebコンテンツマーケティングを提供するのが、webディレクターの仕事となります。ホームページにおけるwebディレクションは「いつまでに、どのくらいの売上げが必要か」といった具体的な課題をお客さまにヒアリングし、いただいた予算や納期から、課題解決や目標達成できるホームページ制作を行います。優秀なwebディレクターであれば、ただお客さまから課題を聞き、言われたままにホームページを作るのではなく、お客さまの課題を分析し、その課題を解決するためのホームページ施策を提案したり、それを具現化するために必要な予算や納期を交渉したりもします。 ホームページ制作前から公開後の運用まで、webディレクターがあらゆる窓口を担うため、特にお客さまに近く、お客さまと二人三脚で課題解決をするパートナー的存在でもあります。
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特長②
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