企業やお店の最新情報をお客さまに見てほしい時、どんな方法でお知らせをしますか?
一昔前はチラシや店頭での告知をしていたのが、今やインターネットの普及により、ホームページやブログなど、さまざまな方法でお知らせすることができます。特にSNSの販売促進目的の利用は、もはやセオリーになったと言ってもいいのではないでしょうか。
ここでは、ホームページとSNSの両方を参照できる仕組みを作ってくれる「ソーシャルシェアボタン」について解説します。
ソーシャルシェアボタンの種類と機能
ソーシャルシェアボタンとは
SNSは聞いたことがあっても、ソーシャルシェアボタンは日常ではなかなか聞かない単語ですよね。
以下に簡単に説明します。
SNS・・・ソーシャルネットワーキングサービス(Social Networking Service)の略称で、サービスに登録した利用者同士が交流できるインターネット上のコミュニティサイト
ソーシャルシェアボタン・・・SNSのページに遷移するため、ホームページに設置するリンクボタン
ソーシャルシェアボタンをホームページ内に配置し、企業・お店のSNSのリンクを埋め込みすることで、お客さまがホームページから簡単にSNSを閲覧することができます。
ソーシャルシェアボタンの種類と機能
日本国内で主に使われているSNSのアイコンをボタンとして使用できます。
主に使用されているSNSと機能概要は以下の通りです。
SNS | 主な機能概要 |
---|---|
写真・動画の投稿、ストーリーやリール機能 | |
LINE | メッセージや無料通話、グループトーク機能 |
TikTok | 短編動画の投稿、フィルターやエフェクト機能 |
フォローや友達機能、グループ、イベント作成 | |
X(旧Twitter) | リアルタイムの短文投稿とフォロー機能 |
メッセージ送信、音声・ビデオ通話、グループ機能 | |
ビジネスネットワーキング、求人情報機能 | |
画像の収集・共有、ボードへの保存機能 |
・2024年11月 NTTタウンページ社調べ
ソーシャルシェアボタンの重要性
次に、ソーシャルシェアボタンがなぜ必要か、ホームページにもたらす効果、効果的な設置場所などから見えてくる「ソーシャルシェアボタンの重要性」について説明します。
ソーシャルシェアボタンがなぜ必要か
・ホームページからSNSに移動したお客さまからのシェア(共有)により、更なるSNSのアクセス数増加が見込める
・ホームページ経由のSNSへの流入・SNSフォロー数増加が見込める
SNSは「いいね!」が多くついている投稿が「おすすめ」「トレンド」に紹介されやすい傾向があります。そのため、ホームページにソーシャルシェアボタンのリンクがあれば、SNSへも容易にアクセスすることができ、コンテンツがより多くの人々にシェアされ、SNSへのアクセス数の増加から「いいね!」をクリックしていただける可能性が高まります。特に、SNSを通じた口コミ効果は、プッシュ通知型(スマートフォンに表示される広告)などの一方的なプロモーションよりも信頼されやすいという特徴があります。
ホームページにもたらす効果
・SNSからホームページに移動したお客さまからのホームページアクセス数、滞在時間の増加
SNSに新しい商品の投稿をした時にホームページのアドレスを記事に貼ると、興味を持ったユーザーがホームページにアクセスします。ホームページに他の商品の情報や会社概要を載せていると、そちらも読んでいただくことで滞在時間が伸びます。お客さまのこの行動が、他の商品の購入や、会社の認知につながります。
アクセス数だけがすべてではありませんが、ホームページもアクセス数が多いことで上位表示につながる可能性は十分にあります。さらに、SNSのプロフィールにもホームページのURLを記載しておき、SNS経由のホームページへのアクセス増加も狙ってみましょう。
効果的な設置場所
ソーシャルシェアボタンを効果的に機能させるためには、その設置場所とデザインが非常に重要です。
1_パソコン版では、社名の周辺や、会社概要、お問い合わせ、フッターなどに設置
スマートフォン版では、モバイルアクションバーにリンクを表示
2_ホームページにブログ機能がある場合は、記事の冒頭や末尾、またはページのサイドバーに設置
ソーシャルシェアボタンを目立たせるために、目立つ背景色、デザインや動きを取り入れることで、クリック率の向上が期待できます。また、訪問者の滞在時間を増やすために、シェアボタンのリンク先は新しいタブで開く設定にすることをおすすめします。
また、ホームページを訪問したお客さまが煩わしくないよう、複数のソーシャルシェアボタンの中から適切な数に絞り込むことも大切です。
SNSシェアボタンを設置する際にはアイコンの利用規約を理解しておく必要があります。
<注意点>
・ロゴを加工しない
・古いロゴを使用しない
例)Twitterが「X」に変わったため、ロゴと、ホームページの文章内の「Twitter」の単語も「X」に変更する必要があります。
・一部のSNSではサイズ (ピクセルという単位)の規定があり、規定通りのサイズにする必要があります。
SNSの継続運用の重要性
ソーシャルシェアボタンの効果を高めるためには、SNSの継続的な運用が欠かせません。SNSを通じて定期的に新しい情報の発信(例:週に数回の投稿)を心がけ、コンテンツの種類もバラエティ豊かにすることが効果的です。
例えば、製品やサービスの紹介だけでなく、業界のニュース、ユーザーの声、役立つハウツー情報などを組み合わせることで、フォロワーの興味を引き続けることができます。また、コンテンツのフォーマットも画像、動画など多様にするなど工夫しながら、継続的な運用をすることにより、ブランドの存在感を常に維持し、お客さまとの信頼関係を築くことが可能です。特に、お客さまからのフィードバックに迅速に対応することで、顧客満足度が高まり、SNSでのシェア率も向上します。
ホームページにおけるソーシャルシェアボタンは、単なる情報の拡散手段としてだけでなく、ブランド認知度向上にも貢献できる強力な広報担当として活躍します。
ホームページの更新やSNSの投稿をした際、お互いのページにアクセスできる仕組みを作ることで、内容の認知・アクセス数の増加はもとより、お問い合わせの増加にもつながります。
総務省の「令和6年版 情報通信白書」によれば、日本のSNS利用者数は2023年に1億580万人と推定され、2028年には1億1,360万人に増加すると予測されています。
参考:「令和6年版 情報通信白書」(総務省)
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