最終更新:2025年3月
ホームページに関する知識がない状態で制作を進めようと思っても、「そもそも何から手をつけたら良いかわからない」という状態に陥って、時間ばかりが過ぎてしまったという経験がある人も多いのではないでしょうか。
初心者がホームページをスムーズに制作するためには、まずはホームページに関する基礎知識と適切な作成方法の選び方を知る必要があります。
この記事では、一般的なホームページの作り方とそれぞれのメリット・デメリット、そして状況に合わせた制作方法の選び方を解説します。ホームページ制作の目的を達成するためにも適切に準備しましょう。
初心者がホームページ制作をする際にまず必要な2つの準備
ホームページ制作を進める前に、まずはホームページがどのような原理でWeb上に表示されているのか、基礎的な知識をおさらいしましょう。ホームページの制作に必須な「サーバー」と「ドメイン」について解説します。
サーバーの構築
サーバーとは、ホームページの情報を保管し、ユーザーからのリクエストに応じて情報を取り出すための倉庫のような役割のものです。サーバーがないとホームページの情報を検索画面上に表示することができないため、ユーザーにホームページを見てもらうために必須な要素になります。
サーバーは自社で構築するパターンとレンタルするパターンがありますが、初心者の場合はレンタルサーバーがおすすめです。自社で構築する場合、自由度は高いですがセキュリティなどをすべてゼロから対応しなければならず、多くの手間と専門的な知識が必要になります。そのため初心者には難易度が高く時間もかかるため、初めてのホームページ開設の場合はレンタルから始めてみましょう。
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ホームページのサーバーを選び切れないという人はこちらの記事もおすすめです。サーバーごとの特徴と選び方を解説しています。
ホームページのサーバーとは
ドメインの取得
ホームページには、それぞれのサイトを識別するためのドメインという要素があり、具体的には「https://〇〇〇.com」などのURLの要素のことを指します。「.com」のような後半部分はいくつか種類があり、利用分野や組織形態などによって分類されています。
ドメイン例 | 概要 | 取得条件 |
---|---|---|
.com | 商用を意味するドメイン | 無 |
.net | ネットワーク関連の事業や団体で使用されるドメイン | 無 |
.org | 非営利組織用を意味するドメイン | 無 |
.biz | 商用を意味するドメイン(.comと使用目的は同様) | 無 |
.info | 情報提供を意味するドメイン | 無 |
.co.jp | 株式会社・合同会社・有限会社といった日本で登記している企業が登録できるドメイン | 有 |
.ne.jp | 日本国内のネットワークサービスを提供している企業が登録できるドメイン | 有 |
.or.jp | 日本国内の特定の法人組織が登録できるドメイン | 有 |
.go.jp | 日本の政府機関・独立行政法人・特殊法人が登録できるドメイン | 有 |
.ac.jp | 日本国内の学術機関が登録できるドメイン | 有 |
また、「〇〇〇」の部分も自由に決められる場合と一部共通の場合があり、すべて自由に決められるものを「独自ドメイン」、一部共通しているものを「共有ドメイン」と呼びます。企業のホームページを作成する場合は一般的に独自ドメインを利用しますが、その理由としては、共有ドメインの場合はそのドメインの発行元がページを終了してしまうとホームページが消えてしまう恐れがあるためです。
独自ドメインの発行には料金がかかるため、どのようなドメインにしたいか決まったら各料金の確認も忘れずにおこないましょう。
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ホームページの独自ドメインのメリットは以下の記事でも詳しく解説しているので、理解を深めたい人は併せて確認してください。
ホームページの独自ドメインのSEO対策
初心者がホームページを制作するための主な方法
ホームページに関する基礎知識を理解できたら、実際にどのようにホームページを制作するのか、その方法を選択しましょう。
大きく分けると自作する方法と外部に制作を依頼する方法があるため、自社の状況に合わせて選択できるようにここで理解を深めましょう。
WordPressなどのCMSを活用して自作する
CMSとは「Contents Management System(コンテンツ管理システム)」の略称で、ホームページ内のコンテンツであるテキストや画像、写真などの情報を一元管理できるシステムのことです。そのシステムの中でもWordPressは、Web制作に関する専門スキルがなくてもホームページが作れるシステムとして認知度が高く、多くの企業がホームページ制作に活用しています。
一方で、専門スキルがなくてもできるとはいえ、Webの操作に慣れていない初心者にとってはWordPressを使いこなすのはややハードルが高いケースもあります。そのため、基本的な操作を覚えるためにも一定の勉強とスキルの習得が必要ということは覚えておきましょう。
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CMSについてよくわからない方は、以下の記事で詳しく説明しているので参考にしてください。
CMSとは?CMSの基礎知識やメリットや注意点などをご紹介!
ホームページ作成ツールを活用して自作する
WordPressよりも簡単な操作でホームページを制作したい場合は、ホームページ制作ツールの活用がおすすめです。
作成ツールにはさまざまな種類がありますが、多くはテンプレートからホームページのデザイン例を選び、自社の情報を入力するだけで簡単に作成することができます。豊富なデザインの中から選ぶことができるため、ホームページの完成イメージが具体的についていない場合でも、一度試すことでホームページに求める要素が具体化できるのです。
また、ツールの使用にあたっての相談窓口を設けている会社も多いため、初心者やWeb関連の操作に自信がなく一人で制作を進めるのが不安な人はツールを検討してみてください。
HTML/CSSでコードを組んで自作する
初心者とはいえ、多少のHTMLやCSSのスキルがある人は、自分でコードを組んで自由にホームページを構築することも可能です。
ただ、ゼロからページを構築するのは時間と労力がかかるため、まずはホームページを形にするためにも、WordPressなどのCMSを利用するかホームページ作成ツールで試してみるほうが初心者にとっては一般的といえます。
簡易版で作成した後に自分で自由に制作し直すことも可能なので、ホームページが現状ない場合はまずはツールを活用してみてください。
ホームページ制作会社に依頼する
各種ツールやWordPressを利用しても理想のホームページにならない場合は、専門のホームページ制作会社に依頼をする方法があります。自作する方法に比べると費用はかかりますが、専門スキルを持ったデザイナーに制作を任せることができるので、ホームページ全体のレイアウトやデザインなどのこだわりを自由に形にしやすいのがこの方法のメリットです。
費用に加えて、制作会社側のスケジュールによっては完成まで数か月かかる場合もあるため、時間をかけてでもコンセプトをしっかり練ってホームページを作り上げたいという場合は制作会社への依頼がおすすめです。
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ホームページ制作会社への依頼を検討していても、たくさんの会社があって選べないという人もいるでしょう。以下の記事でホームページ制作会社の選び方を解説しているので参考にしてください。
ホームページ制作会社の選び方
集客力の高いホームページを制作したい人におすすめ!
ホームページ制作について、一から調べて進めようとしても何から準備したら良いか迷ってしまいますよね。
そんな時は一度ホームページ制作のプロに相談することがおすすめです。デジタルリードでは専門知識を持ったスタッフが窓口となり、ホームページやWeb集客に関する疑問や不安を解消いたします。
初めてホームページを解説する方、ホームページのリニューアルを検討している方は、ぜひ一度ご相談ください。
状況に合わせたホームページ制作方法の選び方
4つのホームページの制作方法の中で、初心者の方は自社に合う方法がわからないという人もいるでしょう。そのような場合は、ホームページ制作において何を重視しているのかに立ち返りましょう。
ここではホームページ制作において重視しているポイント別に、おすすめの制作方法を紹介します。
スピード重視:ホームページ作成ツールの活用
ホームページの公開を最優先で進めたい場合は、ホームページ作成ツールを活用した作成方法がおすすめです。
ホームページ作成ツールの多くは、豊富なテンプレートから業種に合ったデザインを選び、自社の情報を入力するだけで簡易的なページを作ることができます。難しい操作や専門的な知識も必要ないため、ITスキルに自信がない初心者でも短時間でホームページの作成が可能です。
「公開までの期限が迫っている」「簡易的なページでも良いから早くホームページを公開したい」という場合はツールの活用を検討してください。
低価格重視:WordPressを含むCMSの活用
ホームページを開設したくても、現状そこまで予算をかけられないというケースもありますよね。そのような場合は、WordPressを活用してホームページ制作に挑戦してみましょう。
WordPressでホームページを制作する場合、導入自体は無料で、ホームページをWeb上に表示させるためのドメインとサーバーの契約に費用がかかります。そのため費用を極力抑えたい場合は、ドメインとサーバーの契約にかかる数万程度での制作も可能です。
とはいえ、WordPressにはデザインテンプレートや機能の追加などの有料プランもあるため、必要な機能をカスタマイズするほど追加費用がかかるという点には注意しましょう。
品質重視:ホームページ制作会社への依頼
ホームページを開設するなら他社より品質が高く集客が見込めるようなページにしたいという場合は、専門知識のあるホームページ制作会社への依頼がおすすめです。
制作会社はホームページに関する専門知識を持っているため、なぜホームページが必要なのかという前提からすり合わせができ、目的に合わせたデザインや機能の実装を実現することができます。
一方で、時間や費用がほかの方法よりかかってしまうデメリットもあるため、ホームページ公開までの期限やその後の運用体制なども考慮して検討しましょう。
ホームページ制作を一からサポートしてほしいというビジネスオーナーさまは、ぜひNTTタウンページにご相談ください。ホームページ制作・運用サービス「デジタルリード」では、これまで多数のホームページを制作・運用し、多種多様な業種のビジネスオーナーさまにご利用いただいています。制作から運用まで専門のスタッフが責任をもってサポートいたしますので、Webの知識に不安がある初心者の方はぜひ一度ご相談ください。
他社との差別化重視:HTML/CSSで作成
ホームページに関する知識が多少あり、その知識を活かして他社と差別化したページを制作したいという場合は、HTML/CSSでコードを組んでページを作成する方法もあります。
既存のテンプレートを使用せず自分でゼロからホームページを作り上げる必要があるため、初心者であれば当然時間は大幅にかかります。一方で費用は抑えられるため、スキルを磨きながら時間をかけてでも自社だけのホームページを作りたい場合は、この方法に挑戦するのも一つの手です。
ただ、初心者の場合は時間をかけても思い描いたホームページにならない場合もあるため、挑戦したうえで難しければツールやWordPressを活用してみましょう。
初心者でもわかるホームページ制作の手順
最後に、ホームページの制作を進める際の手順を紹介します。以下の3ステップに沿って、適切な手順で制作を進めましょう。
ホームページの目的と全体のコンセプトを決める
実際に手を動かす前に、「なぜホームページが必要なのか」「ホームページに対してどのような効果を期待しているのか」などの目的を明確にしましょう。特に初心者の方に多いのが、ホームページ開設の目的が定まっていないまま制作を進めてしまうケースです。そうなると、せっかく公開しても求める成果が得られずに時間や費用が無駄になってしまう可能性もあります。
目的を定めた後は、ホームページを見たユーザーに対して自社のサービスや商品をどのように印象付けたいかも明確にしましょう。スタイリッシュな印象なのか、あたたかでやわらかい印象なのかによって全体のテイストは大きく異なるため、事業のイメージに合ったコンセプトをあらかじめ決めて、そこからブレないように意識しながら制作の準備を進めてください。
ホームページの作り方を選ぶ
目的とコンセプトが定まったら、記事内で紹介した「WordPressなどのCMSを活用して自作する」「ホームページ作成ツールを活用して自作する」「HTML/CSSでコードを組んで自作する」「ホームページ制作会社に依頼する」という4つの方法から今の状況に最も適切な方法を選択して制作を進めましょう。
低コスト重視なのかスピード重視なのか状況はさまざまなため、すべての方法のメリット・デメリットを検討したうえで方法を絞ってください。
ホームページに入れたい要素を整理して作成する
ホームページの制作方法が決まったら、ホームページを作るにあたって必要な情報や要素の整理をしましょう。具体的には、ホームページに入れたいテキストや画像、写真、イラストなどです。これらの要素をコンセプトに合わせて整理することで、テイストがブレることがなく統一感のあるホームページになります。
ホームページ作成ツールを活用する場合は、ツール内に画像やイラストなどの素材が用意されているケースもあるため、適宜利用して理想のホームページに近付けましょう。
初心者が一からホームページを作成するのは難易度が高く膨大な時間がかかりますが、適切な方法を選択することで制作のハードルを下げることができます。
この記事で紹介した4つの制作方法を参考に、自分のスキルレベルとホームページ開設の目的に合わせた方法を選択して、納得のいく形でホームページを公開できるように準備を進めましょう。
NTTタウンページでは、ホームページ制作・運用サービス「デジタルリード」をご提供しています。
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これまで培ってきたNTTグループの知見とノウハウを活かして、多種多様なサービスと充実のサポート体制で、忙しいビジネスオーナーさまのホームページ制作から公開後の運用に至るまで、責任を持ってサポートいたします。

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