ウェブホスティングとは

ウェブホスティングとは、ホームページやアプリケーションをインターネット上で公開し、ユーザーがアクセスできるようにするためのサービスのことです。簡単に言うと、ホームページやアプリケーションを運営するための場所を提供するサービスのことをウェブホスティングと言います。ホームページやアプリケーションを動作させるためには、サーバーと呼ばれるコンピューターにホームページやアプリケーションのデータを保存した上でインターネットを通じて配信する必要があり、このサーバーを提供するのがウェブホスティングです。
本コラムでは、初心者の方向けにウェブホスティングとは何か、またその種類や役割について解説しますので参考にしてください。

ウェブホスティングの基本

本項目ではウェブホスティングの概要と、提供されているサービスの種類やメリット、デメリットについて解説します。

ウェブホスティングの概要

ウェブホスティングは、一般的に通信事業者やISP (インターネットサービスプロバイダー) が提供するサービスの1つで、所有するデータセンター内に設置されたサーバーをインターネット経由で貸し出しすることから、ウェブホスティングサービスやレンタルサーバーと呼ばれます。ウェブホスティングサービスは、ホームページやアプリケーションのデータ(HTML、CSS、画像、データベース、ファイルなど)を保存し、それらをインターネット上で表示できるように、物理的または仮想的なサーバーを提供します。具体的には、ウェブホスティングサービスは次のような役割を担っています。
(1)サーバーの提供
ウェブホスティングサービスでの基本的な役割として、サーバーへホームページやアプリケーションのデータを保存します。このサーバーは常にインターネットに接続されており、ホームページやアプリケーションがアクセスされるたびにデータを配信します。
(2)帯域幅の確保
ウェブホスティングサービスでは、サーバーがインターネットと接続されるための回線や帯域幅を提供し、ユーザーがホームページやアプリケーションにアクセスした際にスムーズにデータを送受信できるようにします。この帯域幅の量によって、同時にホームページやアプリケーションへアクセスできる人数や、読み込み速度が決まります。帯域幅が不足していると、ホームページやアプリケーションの読み込みが遅くなったり、アクセス集中時に、ホームページやアプリケーションがダウンしたりする可能性があります。
(3)セキュリティ対策
ウェブホスティングサービスではホームページやアプリケーションのデータを守るためのセキュリティ対策も提供しています。SSL(Secure Sockets Layer)証明書を提供し、ホームページやアプリケーションとユーザー間の通信を暗号化し、データの盗聴や改ざんを防ぎます。これにより、ユーザーに信頼性を提供し、個人情報やクレジットカード情報を安全に取り扱うことができます。
また、サーバーに対する不正アクセスを防ぐために、ウェブホスティングサービスではファイアウォールを設定しています。これにより、悪意のあるトラフィックや攻撃からサーバーを保護することができます。データのバックアップについても提供しているケースが多く、万が一サーバーがダウンしたり、データが破損したりした場合でもデータを復元することができます。

ウェブホスティングサービスの種類

ウェブホスティングにはさまざまな種類があります。ニーズや予算、規模に応じて最適なプランを選ぶことが重要となります。以下は代表的なウェブホスティングの種類とメリットデメリットです。

共有ホスティング
共有ホスティングは、複数のオーナーが1台のサーバーを共有するウェブホスティングです。価格が安く、手軽に利用できるため、個人や小規模なビジネス向けのプランとして人気があります。
【メリット】
低価格で手軽に利用でき、初心者でも簡単にセットアップ可能
【デメリット】
リソース(メモリやCPUなど)を共有するため、大きなトラフィックが発生した場合にパフォーマンスが低下する可能性や、フトウェアや設定に制限がある
仮想(VPS)ホスティング
仮想(VPS)ホスティングは、1台の物理サーバーを仮想的に分割して、それぞれに独立したサーバー環境を提供するサービスです。シェアードホスティングに比べて、独立したリソースが確保されるため、より高いパフォーマンスを得られます。
【メリット】
独立したリソース(CPU、メモリ、ストレージ)を使用でき、ソフトウェアや設定の自由度が高く
パフォーマンスが安定している
【デメリット】
共有ホスティングよりも費用が高く、サーバー管理のスキルが必要
専用ホスティング
専用ホスティングは、1台の物理サーバーを完全に1人のユーザーが独占して使用するホスティングサービスです。独占して使用していることから、高トラフィックのサイトや高度なカスタマイズが求められるホームページやアプリケーション向けのサービスです。
【メリット】
完全に独立したサーバーリソースのため、サーバーの設定や管理が自由で高いパフォーマンスの提供が可能
【デメリット】
価格や維持費が高く、サーバー管理の知識やスキルが求められる
クラウドホスティング
クラウドホスティングは、複数のサーバーをネットワークでつなげて、仮想的に1つの大きなサーバーとして利用するウェブホスティングサービスです。仮想的に大きなサーバーを利用するため、適応能力が高く、トラフィックの増加に応じてリソースを動的に増減できるのが特徴です。
【メリット】
トラフィックの急増などへの適応能力が高く、効率的なコスト管理が可能
【デメリット】
利用料金が複雑でコストの予測が難しい場合があり、システムの設定や管理に専門知識が必要

ウェブホスティングサービスの選び方

上記の通りウェブホスティングサービスにはそれぞれ種類と特徴があります。その特徴に応じて選択する必要がありますが、主に重要視する項目については以下のようなポイントがあります。
(1)トラフィック量
ホームページやアプリケーションへのトラフィック(訪れる人数)が多い場合、サーバーのパフォーマンスが重要です。共有ホスティングではリソースを他のサイトと共有するため、高トラフィックのサイトには仮想(VPS)ホスティングや専用ホスティングの方が適しています。
(2)サポート
初心者の方には、サポート体制がしっかりしているウェブホスティングサービスを選ぶことが大切です。24時間対応のサポートや、電話サポート、チャットなど、問題が発生したときに迅速に対応してくれるサービスを選ぶと安心です。
(3)セキュリティ
ホームページやアプリケーションのセキュリティは非常に重要です。SSL証明書の提供や、バックアップ機能、DDoS攻撃対策など、セキュリティ対策がしっかりしているホスティング業者を選ぶことが重要です。
(4)拡張性
企業や市場の成長、商品・サービスの拡大に伴い、リソースの拡張が必要になる場合があります。クラウドホスティングなど、必要に応じてリソースを動的に増減できるサービスを選ぶと、将来的な拡張にも柔軟に対応することできます。
(5)予算
費用面だけを考えると比較的安価な共有ホスティングを選択してしまいがちですが、上記を踏まえて本当に安価なウェブホスティングサービスで良いか総合的に判断する必要があります。

ウェブホスティングサービスの重要性

ウェブホスティングサービスは、インターネット上でホームページやアプリケーションを公開するために必要不可欠な基盤を提供します。ホームページやアプリケーションを運営するためには、これまで説明してきたとおり、ホスティングサービスによって提供されるサーバー上にデータを保存し、インターネットを通じてそれを公開する必要があります。ウェブホスティングサービスは、ホームページやアプリケーションのパフォーマンスやセキュリティに大きな影響を与えるため、非常に重要なサービスです。ここでは、ウェブホスティングサービスの重要性について詳しく説明します。

ホームページやアプリケーションの読み込み速度とパフォーマンス

ホームページやアプリケーションの読み込み速度はウェブホスティングサービスによって大きな影響を与えます。読み込みが遅いホームページやアプリケーションは、ユーザーにストレスを与え、結果として訪問者が離脱してしまう原因となります。Googleなどの検索サイトも、読み込み速度を検索ランキングの一因としているため、読み込み速度を向上させることはSEOにも貢献することから重要です。

セキュリティ対応

ホームページやアプリケーションのセキュリティは非常に重要な要素であり、ユーザーの信頼を守るために欠かせません。そのため、ウェブホスティングサービスはサーバーやデータを外部の攻撃から守るための多くのセキュリティ機能を提供しています。特に顧客情報や商品情報を扱うホームページやアプリケーションでは、情報漏洩が発生してしまうことで信頼の失墜だけでなく、企業の継続も難しくなる大きな問題に発展する可能性もあります。そのため、多くのウェブホスティングサービスで最新のセキュリティ対応がとられています。

サポート対応

ホームページやアプリケーションの運営中に問題が発生することは残念ながら避けられません。そのため、技術的なサポートが充実しているウェブホスティングサービスを選ぶことは、ホームページやアプリケーションの安定運営にとって非常に重要です。24時間体制でサポートを提供しているウェブホスティングサービスを選べば、問題が発生した際に迅速に対応してもらえるため、ホームページやアプリケーションの停止や中断となっている時間を最小限に抑えることができます。特に知識があまりない初心者の方にとっては問題解決のサポート対応は重要です。


ウェブホスティングの概要や種類、重要性などについてご理解いただけましたでしょうか。ホームページやアプリケーションを運用するためには、ウェブホスティングは必ず必要となり、一般的に通信事業者やISP (インターネットサービスプロバイダー) が提供しているサービスを利用します。種類によってメリットとデメリットが異なることから、目的や必要性、将来を見据えた選択が必要であるとともに、ウェブホスティングに関する知識も必要となってきます。正しい知識を持って選択するようにしましょう。


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