企業にとってホームページは良い効果をもたらすということを何となく見聞きしていても、具体的な効果を想定できなければ、なかなか最初の一歩は踏み出せないものです。特に一人で何役もこなしながら事業を運営している中小企業や個人事業の場合はなおさらでしょう。
ただ、どうしたものかと思い悩んでいるうちに気づけば取引先やライバルはみんなホームページを持っていた!なんて状況になっていることも…。
そこで今回はホームページが企業にもたらす効果や、逆に持ってないことのデメリットについて解説してみたいと思います。作るか否かを決めるのは、ホームページが必要な理由や事業にもたらす効果を知ってからでも遅くはありません。
ホームページを作っていない理由
総務省の調査※によると、2022年時点で自社ホームページを開設している企業の割合は、全体で9割を超えるそうです。この結果だけを見ると、日本に存在する企業のほとんどがホームページを持ってるように思われがちですが、この調査は常用雇用者が100人以上の企業を対象とした調査であり、実に日本企業の99%以上を占める中小企業の実態に即しているとは言えません。
実際、町の小さな商店や工房をWEBで検索してみても、ホームページが見つからないことは少なくなく、まだまだホームページを持っていない中小企業が多くあることを肌で感じます。集客や販促のツールとして効果が見込めるホームページの存在は、中小企業にこそ必要だと思うのですが…。
想像するに、大手企業と比べると比較的顧客や取引先が固定されることが多いため、その必要性を感じにくいのかも知れません。また、少人数や一人で事業運営の全てを担わなければならない場合、開設時のコストだけでなく、その後の管理・更新への不安も開設を阻む一因となっているのではないでしょうか。
※出典:総務省 『令和3年 通信利用動向調査報告書 (企業編)』https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/statistics/pdf/HR202100_002.pdf
企業にとってのホームページの役割
そうは言っても、今や企業ホームページのチェックはごく当たり前の行動になってしまいました。ビジネスシーンで取引先の情報収集をしたり、普段の生活でも訪問前にお店の雰囲気やサービスを確認したり…。
この行動は大手企業だけに向けられるものではなく、中小企業や個人事業主に対しても同じです。
せっかく商品やサービスについて興味を持ってもらう機会があっても、WEB検索した際にホームページが見つからなければ、それ以上の情報を得ることは難しくなります。実際、ホームページが見つからないからとその企業に電話をかけたり、ましてや直接訪問するなんてことはなかなか出来ませんよね。
日々こうして未来の顧客を逃してしまっているのなら、こんなにもったいないことはありません。「ホームページを作っていない」という事実だけでマイナスの効果を生むならば、企業にとってその重要性は言わずもがなです。
企業にとってのホームページ、主な役割にはこんなものがあります。
1.顧客との接点を拡大
ホームページは、24時間365日、世界中の顧客に情報を発信し続けることができる「無人営業マン」です。
従来の営業活動と違い、顧客はいつでも情報にアクセスすることができるようになります。
これにより、新規顧客の獲得や既存顧客との関係が強まる効果を期待できます。
2.商品・サービスの認知度向上
特に地域密着型の中小企業の場合、ホームページは地域にお住まいの方々へ情報発信する有効な手段となります。商品やサービスの詳細な情報を掲載したり、お客様の声や事例を紹介したりすることで、顧客の信頼を獲得し、購買意欲を高めることも可能です。
3.競合との差別化
ホームページは、企業の強みや独自性をアピールする絶好の場所です。魅力的なコンテンツやデザインを採用することで、競合他社との差別化を図り、顧客に選ばれる存在になることができます。
4.営業効率の向上
問い合わせフォームやオンラインショップなどを設置すれば、問い合わせや注文をスムーズに受け付けることができます。これは営業担当者の負担軽減とともに、営業効率の向上にもつながります。
その結果、お客さまとのコミュニケーションが深まり、リピーターと呼ばれる「自社のファン」を獲得できるはずです。
まとめ
企業の規模に関係なく、ホームページは今や不可欠な存在です。
早速、ホームページを作るぞ!と意気込んだもののコストが心配…という方は、無料のプラットフォームを利用して自ら制作してみることをおすすめします。有料・無料のプランやオプションから自社に合うものを選択して専門知識を学びながらホームページを運営すれば、コストを抑えられるだけでなく、社内にマーケティングの知見やノウハウを蓄積できるメリットがあります。
もっと近道をしたい、開設・運営に避ける人手がない!という場合は外注を検討すべきです。何事も初めての経験には不安や心配がつきものですが、ホームページのプロが伴走支援してくれるとあれば鬼に金棒です。
いずれにしても、自社と自社の顧客、未来のファンのためにホームページは作って損はありません。どんな効果・ゴールをめざすのか、しっかり見据えてまずは一歩踏み出してみてくださいね。
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