事例の紹介ページは、ホームページ内に商品やサービスの具体的な内容のほか、購入または受注をしたことによる「実績」の記事（コンテンツ）を掲載するページのことをさします。
例えば、業務効率化をするためのシステム（ツール）を販売している会社のホームページに、「○○というツールは、業務効率化に便利です」と書かれていたとします。
商品やサービスを探しているお客さまは、初めて訪問するホームページの内容を100%信じて見ているとは限りません。むしろ「いいことばかり書いてるんじゃないのか？」と、不安や疑いを持ってみていることの方が多いかもしれません。
これに対し、「○○というツールを導入したことで、業務の効率化が△△△％進み、□人分の稼働削減ができた」と書かれていたら？さらに、「ツール導入のメリット、具体例、仕様、料金」がしっかり載っていたら？
断然、説得力が増しますよね。
ここでは、事例を紹介するページの必要性、掲載するポイント、事例掲載例について紹介します。
なぜ、事例を紹介するページが必要？
複数のものを比較検討しているお客さまへの「差別化」
世の中にはたくさんの情報があふれています。家に投函されるチラシ、テレビ、ラジオ、インターネットではホームページだけではなく、SNSでも広告の記事が出ていたり、携帯に入っているアプリでも、広告が表示されますよね。
商品やサービスの値段が高いほど、たくさんの情報と比較し、いいもの・できれば安いものを選びたいという消費者心理がはたらくでしょう。その「複数の比較」の中でお客さまが求めている情報が入っていなければ、比較検討からはたやすく外れてしまいます。
そのために「実績」である事例の掲載は必要不可欠です。
問い合わせや購入につながるための「後押し」
前の項で書いたように、具体的な事例を読んでいると興味を持っていただけたり、購入する気持ちに傾いてもらうための材料として、事例の記載が必要です。真剣に検討しているお客さまなら、事例のページで特集されていたら、真剣に読むのではないでしょうか。
体験談の「共有」と知識の向上
共有する側は“いいものを共有したい”、共有された側は”実際に体験はしていなくとも体験をしたような気持ちになる” という心理があります。ホームページの事例ページは、ホームページの訪問者に常にそういった情報拡散の役割を果たします。SNSのシェアや「バズる」のと似ていますね。
また、書かれた事例の記事を読むことでホームページに載っている商品仕様からは想定しづらかったこと・疑問が解消されやすくなるので、お問い合わせの対応もスムーズに進みます。
ホームページへの掲載ポイント
できる限り、料金や実績数の「数字」で見せる
文字の羅列だけの記事よりは、数字を入れることで具体性が増し、大きな説得力を持ちます。
「料金をはっきり載せるとお客さまが来てくれないかもしれない･･･」
「ホームページに載っている料金と実際の料金が違うと言われたくない･･･」
と心配されるビジネスオーナーさまもいらっしゃるのですが、先程記載した「差別化」をするには、明確な数字を記載していることが重要です。具体的な事例の紹介を料金とセットで掲載したり、自社ならではの強みを掲載することで、競合との差別化を図り、お問い合わせにつなげることができます。
文章だけではなく、図やグラフ等で見せる
商品やサービスのいいところを余すことなく紹介したい！という思いから紹介文が長くなってしまうこと、ありませんか？
文字がびっしり書かれたホームページは読むだけで疲れてしまい、ホームページからの離脱を招く原因にもなります。長文にならないように適度に文章を分割し、図やグラフを挿入することで視覚的にもわかりやすくしましょう。
失敗例も載せる
お客さまが知りたいのは商品やサービスのメリットだけではありません。「デメリットがない商品なんて嘘くさいし、デメリットが少ない方を選びたい！という心理も少なからずあります。クチコミの評価を見るのがまさにその心理です。そんな中で、失敗例の掲載は「この会社は誠意がある」「失敗談も知りたいので助かる」という心理にさせてくれます。失敗談からの成功事例として掲載すると、より効果的です。
失敗例をホームページに載せることは企業であればなかなかしないことですので、ネットで検索した時にヒットしやすいという、SEOの観点からも意外とメリットにつながるかもしれません。
事例ページを見てもらうための導線づくりをする
事例ページは、ただ載せるだけでは効果がありません。
・ホームページの商品紹介ページの下に事例紹介のページへのリンクボタンを配置する
・メニュー等で事例とはっきりわかるような表示をする
これらの導線づくりでトップページだけではなく、事例ページのアクセスが見込めます。
また、事例ページの記事の下部にはお問い合わせへのリンクボタン、商品紹介ページへのリンクを配置すると、興味を持ったお客さまがクリックしてくれるので、効果の測定も可能です。
事例紹介例
施工事例
マンション・住宅の新築工事事例、公共施設の耐震補強工事事例、リノベーション（リフォーム）事例、外壁・屋根の塗装工事事例など
・画像は全てイメージです。
成功事例
業務効率化を達成したシステム導入事例、個別指導塾の合格者への指導の事例
体験談・お客さまの声
引越を申し込んだ時のお客さまの声、ワークショップを受講した体験談、商品を使ってみた感想
ホームページの事例ページについて紹介いたしましたが、いかがでしょうか？
ホームページで事例を紹介することでの信頼度向上、疑問点解消によるお問い合わせ・購入の見込増加、SEOの効果を高め集客につながるなど、いいことづくめなのがお分かりいただけたかと思います。実績や施工事例、工程ごとの画像や施工内容や施工期間、費用などお客さまが求める情報を具体的に記載しましょう。
ホームページは一度掲載して終わりではなく、ホームページ公開後も更新し、新しい実績や施工事例の追加をしていくことが重要です。
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