習い事・教室事業が自社ホームページで採用ページを作成するときのメリット

習い事・教室事業のホームページでは、教室情報やサービス紹介、講師紹介のほか、受講の流れやアクセス情報、お知らせ、ブログなどさまざまな情報が掲載されています。これらはこれから教室に通ってもらいたいユーザーやその関係者に向けての情報ですが、そのほかに一緒に働く仲間を募集する「採用情報」について掲載することもあると思います。
求人サイトではなく自社ホームページで採用ページを作成するメリットはあるのでしょうか?また、習い事・教室事業のホームページの採用ページに必要な要素はあるのでしょうか?ここでは、習い事・教室事業のホームページで採用ページを作成するときのメリットやポイントについてご紹介します。

習い事・教室事業の自社ホームページの採用ページのメリット

習い事・教室事業の自社ホームページで採用ページを作成すメリットには、どんなことがあるのでしょうか?

採用ページ作成のメリット①コスト削減

緊急でスタッフを募集したい場合は、人材紹介会社などに依頼したり求人誌に掲載したりして、費用をかけて採用することもあるかもしれません。
しかし、「良い人がいたら、働きたいと思ってくれる人がいたら採用したい」といった期間を限定せずに採用を考えている場合は、自社ホームページで採用ページを作成するとコストがあまりかかりません。年間を通して、あるいは必要に応じてホームページ上で募集の案内を出すことで、教室の方針や考え方に共感し、一緒に働きたいと思ってくれる人からの問い合わせが期待できます。もしもホームページに採用ページがなければ、そこで働きたいと思っても問い合わせるハードルが高くなってしまいます。採用ページを作成し、募集の情報を載せておくことで、問い合わせる側も、フォームやメールなどで問い合わせができるため、心理的ハードルが低くなります。

採用ページ作成のメリット②ミスマッチの低減

講師を募集してせっかく採用しても、お互いに適正不一致があると、相性が合わないために辞退や早期離職が起きる可能性があります。雇う側も雇われる側もそういったミスマッチは避けたいところですよね。
採用のミスマッチを避けるためには、ホームページで採用ページを作成して、単に「採用条件」だけで応募してくる求職者を避け、教室でどんなことを教えているのか、どんな生徒がいるのかなどといったことを知ったうえで応募してもらう必要があります。これから一緒に働くことになる求職者に向けて、教室の情報をしっかり提供することで、求職者はその教室事業者の情報を集めることができ、適正不一致によるミスマッチのリスクを最小限に抑えることができます。

採用ページ作成のメリット③志望度の向上

ミスマッチの低減にも共通する部分がありますが、大切なのは求職者にその教室で自分が働くイメージをしっかり持ってもらうことです。
自社ホームページの採用ページを利用すれば、一般的な求人サイトよりも詳細な情報を提供できます。たとえば、教室で講師が教えている様子など働いている姿を紹介する、生徒に教えること、関わりについてインタビュー記事を紹介する、教室の実績を紹介するなど、具体的な内容を採用ページに掲載しましょう。そうすることで、「こんな人が活躍している」「こんな働き方ができる」「こんな待遇がある」といった情報を通して、実際に働くビジョンや目標を明確にできます。そしてその教室で働くことへの期待や志望度を高めることにつながります。結果的に「質の良い」求人活動をおこなうことができます。

採用ページ作成のポイント

次に自社ホームページで採用ページを作成するときのポイントについてご紹介します。

採用ページ作成のポイント①情報量と応募へのハードルを下げる工夫

一般的に採用ページでは、募集要項、希望職種、応募資格、採用フロー、採用についてのQ&A、応募フォームなどを掲載します。習い事・教室事業者のホームページの採用ページもこれらの情報を掲載すべきですが、必要なのはそれだけではありません。
講師募集の場合は、資格の条件、有資格者への待遇や経験者・未経験者についての案内を丁寧に掲載することで、ミスマッチを防ぐことにつながります。ビジュアル面では、採用ページのイメージをホームページのイメージと統一して違和感を覚えさせないことも大切です。また、講師やスタッフの声を掲載したり働く様子のわかる写真を掲載したりすることで、求職者に安心感や期待感を与えられます。さらに、「応募する」「問い合わせる」というユーザー行動を促すためには、「一緒にはたらく仲間募集」「応募はこちらから」といったCTAボタンを適切に配置しましょう。事募集要項の近くだけでなく、採用ページのサイドなども有効活用するといいでしょう。

採用ページ作成のポイント②あえて厳しい面を紹介する

良い人がいたら採用したいという求人であっても、その教室が求める人物像というものはあると思います。
実際に働き始めると、決して良いことばかりではないのが現実です。その習い事・教室事業が取り扱うサービスの質を高めるため、必要な資格取得に向けた努力も必要になるかもしれません。あえて、そのような厳しい面も紹介することで、求職者に「現実的」な仕事のイメージを持ってもらうという方法もあります。外からは見えない習い事・教室事業者の仕事における厳しい面も含めて一緒に働きたいと思ってくれる人こそ、共に仕事をする仲間として最適といえると思いませんか?教室の良い面とあわせて厳しい面も紹介できるのは、自社ホームページの採用ページだからこその強みと言えます。


習い事・教室事業者のホームページはお客さまに向けて教室のことを伝えるだけでなく、一緒に働きたいと思っている求職者にも情報を伝える役割を持っています。また、自社ホームページのため、情報更新のタイミングを縛られることもありません。教室の情報も採用ページの情報も最新の状態を維持しながら、じっくりと採用活動をおこなうことができます。求職者も、採用条件だけでなく、習い事・教室事業者のホームページで求人サイトや求人誌以上の情報収集をおこなうことができます。そして、そこで働きたいと思ったら採用ページの応募や問い合わせボタンから、応募や問い合わせをするという行動に移しやすくなります。最近では自社ホームページ内に採用ページを作成する企業も増えつつあります。もし、このコラムを読んで、自社のホームページに採用ページを作成・運用してみたいと思われた方は、ぜひ一度ご相談ください。