LINE公式アカウントでの集客方法

今日では、LINEは普段のコミュニケーションに欠かせないツールとなっていますよね。このツールはプライベートでのメッセージのやり取りだけでなく、ビジネスにおいても活用することができます。LINEを活用し集客・売上アップにつなげている企業も増えてきていますので、ビジネスの世界でLINEを使って何ができるのか、知っておいて損はありません。

1.LINEとは

LINEとは?みんな使っている?

LINEとは、LINEヤフー株式会社が運営するSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)です。個人やグループ間でのチャットや通話をおこなうことができ、その手軽さや特徴的なスタンプ機能などから2011年のサービス提供開始以降、日本国内において広く普及していきました。日本以外では、主にアジア地域(タイ・韓国・台湾・インドネシアなど)で利用されています。

LINEヤフーの発表によると、LINEの利用者数は月間9,600万人(2023年12月時点)にのぼるとされており、日本の人口の約8割が利用している計算になります。これはYouTubeやX(旧Twitter)よりも遥かに多いと言われており、いかにLINEが日本国内において普及しているかがよく分かります。

LINEはビジネスでも活用できる

先に述べたとおり、主に個人やグループでのチャットなどに利用されることが多いLINEですが、ビジネスの世界でも集客や売上アップのために活用することが可能です。LINEには個人ではなく、企業として公式のアカウントを開設できるサービスが用意されており、このサービスを活用することで国内最大規模の利用者を有するツールにおいて、ビジネスオーナーさまの集客や売上アップにつながる可能性があります。それが「LINE公式アカウント」です。以下では、このLINE公式アカウントについて機能や集客方法などをご紹介していきます。

2.LINE公式アカウントとは

LINE公式アカウントって何?

LINE公式アカウントは、簡単に言えばビジネス用のLINEアカウントのことで、店舗や企業の公式のアカウントとして運用できます。新サービスや新商品の情報を配信したり、キャンペーンやイベントなどの告知などに使われたりすることが多く、先に述べたLINEの利用率の高さなどからくるメッセージの開封率の高さが集客などに向けて使われる理由の一つだと言われています。
また、LINEならではのスタンプやクーポン、アンケート機能など、さまざまな機能を利用することができるため、集客や販売促進、特にリピーターの獲得にとても適した使い勝手の良いサービスだと言えるでしょう。

LINE公式アカウントの機能

LINE公式アカウントの機能には「友だち」へのメッセージ配信やクーポン提供機能など、特にリピーター獲得につながる販促機能が一通り揃っています。中でも利用頻度の多いと思われるものをご紹介します。

メッセージ配信
メッセージ配信は、LINE公式アカウントの基本的な機能であり、集客の実現に向けた重要な機能です。お店のアカウントを「友だち」追加しているユーザーに対して、直接メッセージを送信できます。キャンペーンやお店からのお知らせなどのメッセージを送ることで店舗への集客やホームページへの誘因にもつなげられます。
クーポン
メッセージ配信と並んで集客実現に大切な機能です。メッセージと同時に、ユーザーへクーポン情報を発信することでメリットを訴求することができ、来店やサービス利用につなげることが可能です。
レポート機能
メッセージ配信をおこなった結果を、レポート機能を用いて確認・分析することができます。何人の方がメッセージを開封したのか、残念ながらブロックされてしまった数などを把握できるため、集客に向けた戦略策定や施策の改善に有効です。

ご紹介したもの以外にも、LINE公式アカウントではLINEチャットやLINEコール、リッチメニュー、応答メッセージ、ショップカードなど、さまざまな機能を使用することが可能で、予約機能などオプションとして追加可能な機能もあります。

3.LINE公式アカウントでの集客方法

集客方法①「友だちを増やす」

それでは、LINE公式アカウントで集客するには、具体的にどうすればよいのでしょうか?
LINE公式アカウントで集客を実現するためには、まずは「友だちを増やす」ことが何より重要です。「友だち」になって貰えなければ、メッセージを配信することもできませんので、まずは「友だち」と呼ばれるビジネスオーナーさまのアカウントとつながるユーザーを獲得する必要があります。友だち獲得の手法として、まずは以下のような方法を試してみましょう。

  • 初めて来店したユーザーに対して、お得な特典などの友だち登録のメリットを訴求する
  • 店内にQRコードなどを掲示し友だち登録をし易い環境を整備する
  • サービス利用後に友だち登録を促す声かけをおこなう

効果的な集客の実現に向けては、これ以外にも自社や自店舗の特徴や強みに応じて、さまざまな工夫をおこない友だちを増やす努力を怠らないことが大切になります。

集客方法②「メッセージを配信する」

友だちの数を確保できたらいよいよ集客に向けたメッセージを配信しましょう。一般的に、配信されるメッセージの内容としては以下のようなものがあります。

  • 新商品(新メニュー)の発売やそれに伴うキャンペーン告知
  • 人気商品入荷のお知らせ
  • クーポンの​配布
  • おすすめ商品の紹介
  • イベント開催の告知
  • 臨時休業のお知らせ

実際にメッセージを配信した後は、LINE公式アカウントの機能として紹介したレポート機能をぜひ活用してください。どんなメッセージであればお客さまに読んでいただけるのか、また読んでいただけたとしても来店(集客や売上アップ)につながっているのかなど、常に振り返りをおこなうことで、効果的なメッセージ配信ができるようになります。試行錯誤しながらご自身の店舗やユーザーに適したパターンを見つけることが集客の実現、成功への近道です。

一点注意が必要なのは、LINEは友だち登録を気軽におこなえる一方で、「ブロック」と呼ばれるメッセージの受信を拒否する設定をユーザー側が容易におこなえてしまうことです。友だち登録してみたが、興味のないサービスに関するメッセージを度々受信し、煩わしくなってブロックしてしまった経験は誰しもがあるのではないでしょうか。質の低いメッセージの頻度が多すぎると、その分ブロックされてしまい、集客につながるどころかせっかく獲得したお客さまが離れてしまう確率も高まりますので、その辺りのバランスも考慮に入れながら集客のための施策を検討することが必要です。

4.LINE公式アカウントの開設方法

さて、LINE公式アカウントで何ができるかはお分かりいただけたと思いますが、ビジネスでの集客・売上アップの実現に向けてLINE公式アカウントを活用するにはまずアカウントを開設する必要があります。LINE公式アカウントを開設するためには、2つの方法がありますので、ビジネスオーナーさまの状況に合わせて適切な方法を選択しましょう。

①自分で開設する

LINE公式アカウントはパソコンやスマートフォンの操作やインターネットに慣れているビジネスオーナーさまであればご自身で開設・運用することが可能です。

はじめに、LINEビジネスIDの登録をおこないます。個人のLINEアカウントやメールアドレスから登録することができます。
LINEビジネスIDの登録後、アカウント作成フォームに必要事項を入力するとアカウント作成が完了します。管理画面(LINE Official Account Manager)にログインできたら、アカウント作成は完了です。

その後、基本情報の登録(アカウントの設定)、「プロフィール」の設定、「あいさつメッセージ」の設定などを経て、メッセージ送信ができるようになります。ご自身で開設をおこなう場合にはインターネット利用料以外の費用は発生しませんが、ビジネスオーナーさまご自身で運用される場合でも一定数以上のメッセージ送信は有料プランへの申込みが必要となるため、注意が必要です。

②開設をサポートしてもらう

信頼できる企業に面倒なLINE公式アカウントの開設をサポートしてもらうことも選択肢の一つです。

本業で忙しいビジネスオーナーさまにとって、「開設作業が煩わしい」「時間がとれない」、また、開設してもいざ運用するときに詳しい相手に相談したいという声やニーズは多く聞かれます。費用対効果で見たときに、結果的に開設を他社に依頼した方が良かったというケースも少なくありませんので、ご自身の状況に応じて適切に判断することが大切になります。


NTTタウンページでは、LINE公式アカウント開設代行サービスをホームページ制作サービス(デジタルリード)とセットでご提供しています。忙しいビジネスオーナーさまに代わって集客・売上アップの助けになる、LINE公式アカウントの開設をWebでの集客の肝となるホームページ制作と一緒におこなうことができますので、Webでの集客からお客さまとの関係構築・囲い込みを一手にお手伝いさせていただくことが可能です。

これは一例ですが、

  • これまでアナログで既存のお客さま向けに定期的なイベント案内のハガキを送っていたのを、LINEでの案内に切り替えることで手間とコストを削減する
  • 常連のお客さま向けに休業日の案内をメールで送っていたが、気が付かない方が多く、LINEに切り替えることで確実に通知が届くようにする

など、工夫次第で特に個人事業主や小規模事業者のオーナーさまにとって、集客だけではなく業務のデジタル化や効率化にもつながる可能性を秘めたサービスですので、ぜひ利用を検討してみていただけると幸いです。

・LINE及びLINE公式アカウントは、LINEヤフー株式会社の登録商標または商標です。
・X(旧Twitter)は、X Corp.の登録商標または商標です。
・Youtubeは、Google LLCの登録商標または商標です。