地元での集客を目的としたホームページ

「地元の方に向けて商売をしているからホームページはいらない」といった声を、ビジネスオーナーさまからお聞きすることがあります。確かに地方に行けば行くほど、チラシや口コミといったアナログなプロモーションの宣伝力は高まりますが、特定のお客さま以外(新しくお店やサービスを探している方、遠方から来る方、新しくそのエリアに引っ越してきた方など)の来店やサービス利用のための情報元、判断材料はホームページであることがほとんどです。
ここからは地元の集客を目的とした向けたホームページについて解説していきます。

地元エリアでの集客を目的としたホームページの必要性

ホームページは都市部・地方といったどのエリアにおいても重要なマーケティングです。ここからは地元エリアでの集客を目的としたホームページの必要性について解説します。

デジタル化の進展

昨今では、ほとんどの方がスマートフォンで日常的にインターネットを利用し、情報を検索しています。地元の方も例外ではなく、ビジネスオーナーさまの近所にお住まいの地元の方々も、ホームページを検索し情報を収集した上で、サービスや商品の購入している方が多いため、地元の方に向けたホームページによる集客を実施しない事は、お店に看板を設けずに営業するくらいもったいのない事です。WEB上での口コミやSNSも集客のために必要な要素ですが、確実に情報を提供するためには、ホームページは不可欠となります。
また、特に地方であると、「高齢者の方が多いからホームページでの集客は不要」といった認識をされている方もいらっしゃいますが、高齢者の方においても情報検索の手段が紙媒体などのアナログ媒体からインターネットに移行していることから、地元の高齢者をターゲットとしているビジネスオーナーさまにおいては、「ホームページによる集客を実施しない」ではなく、高齢者の方も情報を確認しやすいホームページとする事が求められています。

地元エリアの方に向けた情報配信

地元エリアでのお店やサービスに関する情報については、時に誤った情報が拡散することや、古い情報を認識され続けられてしまうケースが発生します。ホームページ上でビジネスオーナーさま側から正しい情報を配信することで、間違った情報を正すことができますし、正しい情報を掲載することでビジネスオーナーさまの信頼性の向上にもつながっていきます。
なお、地元の方に向けたローカル性の高い情報配信は、地元に根差したお店や企業として認識してもらう事につながります。また、一時的な集客だけでなく、継続的な集客や今後お客さまになり得る見込客の獲得にもつながるため、地元の方が参加できるイベントや地元に関連するブログを掲載することも効果的です。

地元での集客を目的としたホームページ作成ポイント

地元での集客を目的としたホームページを作成する上では、いくつかのポイントがあります。ここでは作成時のポイント(①デザイン②キーワードを設定③アクセス情報)について解説していきます。

デザイン

まずホームページのデザインについてです。地元の方に向けたホームページを作成するためには、地域性を意識することがポイントとなります。地域性を盛り込んだデザインにすることで、親しみやすさや安心感を抱いてもらいやすくなるため、地元の特色や文化を意識した配色・イメージで全体のデザインを構成すること、また地元の有名なスポットなどの写真・画像を掲載することもおすすめです。
もちろん、競合他社との差別化を意識する事も重要であるため、地元に馴染みのあるデザインとしつつ、ビジネスオーナーさまの特徴を出していく事を心がけましょう。
地元での集客を目的としたホームページのデメリットは、「広いエリアの集客に比べ、ターゲットが絞られる」という点が挙げられるのですが、意図せずにさらにターゲットを絞るようなデザインにならないように、多くの方に受け入れられやすいデザインとする事も重要なポイントです。

キーワード設定

次に、地元での集客効果を高めるためのホームページのキーワード設定についてです。
地元での集客を目的としたホームページにおいても、SEO(Search Engine Optimization)対策が重要となりますが、地元のエリア名や地元の特性を組み合わせたキーワードを盛り込むことで、検索エンジンでの上位検索につながりやすくなります。
※例:「○○市 ケーキ」「○○町 美容院」など
全国からの集客を目的としたホームページの場合、設定するキーワードによっては競合が多く、ホームページで集客効果を発揮させるためには多くのコストや稼働が発生しますが、地元、特に地方においてはSEO対策の効果が表れやすい傾向があります。地元・地方の方の集客を目的としたホームページでは競合が少なく、また○○市○○サービスといったローカル性の強いキーワード設定をする事で、全国に向けたホームページの集客よりも、SEO対策のためのコストや稼働を軽減することが可能であり、上位検索につながりやすい傾向があります。
ただし、競合が少ないといっても、ホームページを掲載していれば集客につながるわけではなく、コンテンツを更新・追加していく地道な活動は必要となります。

アクセス情報

地元での集客を目的としたホームページでは、アクセス情報を記載することも重要なポイントであり、近くにお住いのお客さまに向けてより詳細のアクセス情報を記載することで、実際の来店・来社につながりやすくなります。最近ではGoogleマップなどのサイト内に埋め込むタイプの地図掲載が一般的になっていますが、最寄りの駅やバス停の記載、実際に駅やバス亭から移動する際のナビゲーション(道を曲がる際の目印)、よく迷われる箇所などの注意点、手書きの地図を掲載するという方法もあります。
全国のお客さまに向けたホームページに比べ、地元向けのホームページを見る地元のユーザーは購買意欲の高いお客さまである可能性が高いことから、分かりやすく充実したアクセス情報を掲載し、迷うことなくたどり付けるように案内しましょう。

地元での集客を目的としたホームページの成功のためのポイント

地元の方が検索しやすいように、また実際の来店につながりやすいようにホームページのコンテンツを作成することは非常に重要ですが、それだけではなく、その他サービスと連動させることで、集客効果を高めることが可能です。ここからはホームページの集客効果をさらに高めるためのポイントについて解説していきます。

アナログとホームページの連携

地元の集客には、オンラインとオフラインをうまく連携させることが鍵となります。特に、アナログな手段(例えばチラシ、ポスター、看板、地域イベントなど)とホームページを連携させることで、より多くの地元のユーザーにリーチすることができ、また地元では「知っている」という親近感が安心感につながりやすいという傾向があります。具体的な連携方法は以下の通りです。

地元でのオフラインプロモーションでホームページに誘導する

チラシ配布、看板広告などでホームページのURLやQRコードを掲載することで、地域の人々が実際にオンラインでの情報を確認できるようにするとともに、会社名やサービス名を街中で目にすることで「見たことがある会社名/サービス名」という印象を持ってもらえ、安心して問い合わせやすくなるという効果も発揮します。
このような方法で、リアルな世界(店舗やイベント)とデジタルな世界(ホームページ)をつなげることで、ホームページでの集客効果を引き上げることが可能となります。

地元メディアやパートナー企業との連携

地域の人々が自然にホームページにアクセスするきっかけを増やすために、地元のラジオ、テレビ、新聞、または地域の商店街と連携して、宣伝をおこなう事も効果的です。
例えば、地元の新聞やフリーペーパーに広告を出し、ホームページへのアクセスを促す文言を加えることや、地元商店街や自治体のイベント情報に、ビジネスオーナーさまのサービスや商品を紹介してもらうとともに、ホームページのURLやQRコードを掲載してもらうといった方法があります。

その他WEBサービスとホームページの連携

SNS(ソーシャルメディア)やGoogleビジネスプロフィールとの連携も、地元での集客を成功させるための鍵となります。検索エンジンで検索した際にビジネスオーナーさまのホームページが出てくることに合わせて、SNSで検索した際、またGoogle検索・Googleマップで検索した際にビジネスオーナーさまの情報が表示されることで、ホームページのアクセス数の増加が期待でき、またSNSやGoogleビジネスプロフィールの情報を元に、来店やお問い合わせが増える可能性があります。

SNSとの連携

SNSでは地域名や関連するハッシュタグ(#川越カフェ #新潟市イベント)を使うことで、地元の方に情報を見つけてもらいやすくなります。SNSは地元の方と直接つながるための強力なツールです。キャンペーンやイベント情報、おすすめのメニューなどを投稿し、お問い合わせや集客に誘引するとともに、投稿内容にホームページへのリンクを記載し、ホームページへのアクセスにもつなげましょう。

Googleビジネスプロフィールとの連携

地元での集客を目的としたホームページではアクセス情報を豊富にすることがポイントですが、Googleマップで近くにあるお店などを検索し来店されるお客さまもいるため、ホームページの掲載と合わせて、Googleビジネスプロフィールにも情報を掲載し、さまざまな経路でWEB検索されるお客さまにも情報を届けられるようにしましょう。

地元での集客以外のメリット

地元の方の集客を目的としたホームページであってもインターネットに情報が公開されるという事は、さまざまなエリアでの情報を求めている方や観光目的の方も、ビジネスオーナーさまの情報を見る可能性があります。ここからは地元の集客を集めるといいた主目的以外のメリットについて解説します。

新たなエリア・顧客層にもリーチ

地元をターゲットにしたホームページであっても近隣の市町村や県内、場合によっては全国のお客さまを新たに集客できる可能性があるため、これまでホームページでの集客をおこなってこなかったビジネスオーナーさまにとって、ホームページの立ち上げは大きなチャンスとなります。
先述のとおり、競合の多い全国に向けた情報配信は大きなコスト・稼働が必要となりますが、設定するキーワードの工夫によっては、従来のアナログでのマーケティングでは広げられなかった新たなエリアのお客さまに情報を配信し、集客につながるチャンスがあります。ただし、地元の方、全国の方を同時に、同じホームページでの集客しようとした場合、キーワード設定のバランスやページ構成には注意が必要です。

知られてこなかった地元の魅力を配信

こちらは特に地方のビジネスオーナーさまにとって期待できる効果ですが、地方にはこれまで多くの方に知られてこなかった魅力的な特産品や物産品、伝統的な工芸品、地域特有の魅力的なサービスがある場合があります。例えば日常的に利用いただくことが難しい商品やサービスでも、観光で訪れたお客さまに向けてホームページで情報配信をすることで、集客につながり、またそこからSNSなどでバズり、さらなる集客効果を生む可能性も存在します。集客を目的としたホームページに加え、ECサイトを立ち上げることで、遠方の方からの売上も期待することができるため、ホームページが集客やお問い合わせにつながり、効果を実感できた際には、ECサイトを立ち上げることもおすすめです。


地元での集客を目的としたホームページでは、さまざまなエリアにおいても効果的であり、全国での集客を目的としたホームページよりもコストや稼働が軽減されるといったメリットが存在します。ホームページはビジネスオーナーさま自身でも作成することはできますが、実際に作成する中では、どのようなデザインにしたらよいか分からない、地元の方に検索してもらうためにどのようなキーワードを設定したらよく分からない、実際に作ってみたが検索結果にほとんど表示されないといったケースが発生することも多いものです。

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