ホームページ作成後に「運用していて、お困りごとはありませんか?」と問われても、「その『お困りごと』がわからないんです!」と言いたくなる方もいるかもしれません。では、もう少し具体的な質問にしてみましょう。「せっかく作ったホームページの効果を実感できていますか?」。これならどうでしょうか。「思っていたほど売上アップにつながっていない!」、「問い合わせが少ない!」、「聞いていたのと違う!」などといった声が聞こえてきそうです。
ここでは、せっかく作成したホームページの効果をより実感できるよう、改善するためのポイントを
いくつかご紹介したいと思います。ぜひご自身のホームページに活かせるアイデアを探してみてください。
ホームページの効果が感じられない…作成しただけで止まっていませんか?
あなたは、この街に新しくオープンしたパン屋さんです。お店の一番の売りは「米粉パン専門のパン屋」であること。あなたはお店のオープンに合わせて、お店のホームページも作成しました!
このホームページを見てもらって、さあ、たくさんのお客さまご来店!と期待に胸を膨らませています。ところがオープンして3ヶ月経っても、あなたのパン屋さんには思っていたほどお客さまはやって来てくれません。オープンに合わせ作成したホームページには、商品の美味しそうな米粉パンの写真やその金額、営業時間と定休日、それからお店の名前、住所、電話番号の情報と地図もしっかり掲載しています。「ホームページは完璧なはずなのに…。」
あなたが完璧だと思っていたホームページ、なぜ効果を得られないのでしょうか。見て欲しい人たちにきちんと届いているのでしょうか。それを確かめるためにやるべき事は何でしょうか。
ホームページの効果について疑問に思った時、改善の前にまず確認すべきことについて解説します。
改善前の確認その①ホームページの「ターゲット」と「目的」は明確ですか?
インターネット上に溢れる情報から人々は、Googleなどの検索エンジンの検索結果、SNS、地図情報などからニーズに合ったお店や企業を選び、商品やサービスの購入といった「消費行動」を起こしています。そのための最初のステップは、その消費行動を起こす人「ターゲット」を明確にすることです。
どのようなニーズを持つお客さまを集客したいのか?を具体的に、できるだけ詳細に設定することが重要です。ターゲットを明確することで、今度はその人々が求める情報=目的が具体的に見えてきます。ターゲットが欲する情報や、見てもらいたいコンテンツを増やしながら、同時に必要ないコンテンツは整理します。
改善前の確認その②ホームページのファーストビューで訴求できていますか?
ユーザーが、自身が求めているホームページかどうかを判断するのに、ホームページを開いて最初の3秒間で勝負が決まると言われています。閲覧回数も露出も多いトップページの上部分は、集客効果に大きな影響を与えるため、ファーストビューはとても重要です。ホームページを開いて最初に目に入る範囲に、ユーザーに向けた必要かつインパクトのある情報が収まってないと、ユーザーの興味を引くことは難しくなります。かといって、あれもこれも伝えたいからと情報を詰め込みすぎると、今度はわかりにくくなってしまうので注意が必要です。ユーザーの心をつかむようなホームページのファーストビューにするためのポイントは次の3つが挙げられます。
■3秒以内に伝わるキャッチコピーは配置されているか
最初の3秒でユーザーの心を掴むには、端的な言葉、分かりやすい表現、目立つ配置が効果的です。
もしもそのようになっていなければ改善しましょう。
■競合にはない強みが端的にアピールできているか
競合のお店や企業と同じようなアピールの仕方では目新しさがなくユーザーの興味を引くことは
困難です。他にない強みを端的にアピールできるよう改善することで、ホームページからの離脱を
防ぎコンバージョンにつながることへの期待が高まります。
■訴求したい内容は目立つようになっているか
何をユーザーに伝えたいのかを明確にして、訴求したい内容を目立たせるよう改善しましょう。
ホームページを開いた最初の3秒の勝負に負けないよう、ファーストビューを改善することで
続きを読みたい(見たい)と思わせたり、商品やサービスへの購買意欲を高めたりといった効果が
期待できます。その時にターゲットとするユーザー目線で改善することを忘れないようにしましょう。効果を実感するホームページの改善に「ユーザー目線」は欠かせません。その勝負はホームページを開いた瞬間から始まっているのです。
改善前の確認その③情報がしっかり盛り込まれ、ページ遷移しやすい設計ですか?
せっかくターゲットとしたいユーザーがホームページを訪れ、ファーストビューで興味を持ってもらっても、そのあとに続くコンテンツに欲しい情報がない、あるいはなかなかたどり着けないとホームページからの離脱を招きかねません。ホームページ内の各コンテンツは、ホームページを訪れたユーザーにとって見やすく、欲しい情報がしっかりと掲載されている、かつ関連ページに簡単にたどり着けることが大切です。ユーザーに質の良いコンテンツを提供することはもちろん、問い合わせや購入、実店舗への来店のきっかけなど行動を起こしやすい構成になっているかも確認しましょう。
ただし、ここでも注意が必要です。
ホームページ内のコンテンツの充実を図るあまり、内容があまりに複雑であったり、ページ遷移を誘導するリンクが多すぎたりするとユーザーが離脱してしまう可能性が高くなります。改善したつもりが、かえって目的から遠のいてしまうことになりかねません。ここでもやはり大切なのはターゲットとするユーザーの目線です。
ホームページを改善するために分析とSEO対策をしましょう
ホームページを改善する前に必要な確認について、ここまで解説してきましたが、もう一つ大切な準備があります。
それはホームページの分析と課題の発見です。何かアクションを起こそうとする時、必ず現状を把握、分析します。ホームページの改善も同様です。ここでは、ホームページの分析と課題発見について簡単にご紹介します。
改善のためにホームページの現状を分析しましょう
ご自身のホームページをどれぐらいの人が見てくれているか、あなたは知っていますか?
ホームページは作成したら終わりではなく、定期的に効果測定をして、必要に応じて改善していくことが大切です。分析する項目は、主に「ホームページへの流入経路」や、「コンバージョンが高いコンテンツ」、「検索されているキーワード」などです。効果測定というと、つい「アクセス数」を見てしまいがちです。もちろん、アクセス数も大切な要素ですが、そのほかにそのホームページの目的とした効果や成果に注目することも大切です。ターゲットとするユーザーがこちらの思う行動をとっているかを中心に見て、ホームページの改善につなげましょう。もし、ご自身でユーザーの流入経路やコンバージョンの状況の分析は難しくて出来ない、または忙しくてその時間が無いという方は、ホームページの運用までサポートしてくれるプロに任せるのもひとつの方法です。
効果を出すためのSEOの対策はできていますか?
SEO対策も効果を実感できるホームページに改善するための大切な要素です。
Googleのオーガニック検索で検索結果上位に表示されることで、ユーザーの目に留まりやすくなります。SEO対策としては、検索されたいキーワードを明確にして、そのキーワードを含むコンテンツを充実させる、ユーザーが関連ページを移動しやすいようページ遷移を意識したリンクの配置やページ構成にする、という手段があります。これらを意識して改善することで、ユーザーにとって使いやすく、欲しい情報がすぐに手に入るユーザビリティが高いホームページへとなっていきます。そして、ユーザビリティの高いホームページは離脱率や直帰率の低下とホームページの滞在時間の増加につながり、Googleなどの検索エンジンから評価されます。その結果、上位表示され、ターゲットとしているユーザーへのアプローチのチャンスが増えることが期待できます。効果を実感できるホームページの改善をするには、SEO対策も忘れないようにしましょう。
お悩み別ホームページ改善のポイント
次に、ここまで書いたことをどんな場合に改善策として実行するのか、具体的な課題ごとの改善案についてまとめました。効果を出すための改善策の参考としてご覧ください。
効果を出したい!ホームページのアクセス数が伸びない場合の改善
まずはホームページのアクセス数が伸びないお悩みの改善案を3つご紹介します。
効果を出すための改善案1 SEOを見直す
Googleなどの検索エンジンで検索され、検索結果上位に表示されているとユーザーの目に留まって、ホームページを見てもらえる可能性が高まります。
アクセス数を伸ばすため、オーガニック検索で上位表示を狙えるようSEOを見直しましょう。
SEOの見直しとしては、表示速度の改善、クローラーが巡回しやすいサイト設計、外部リンクを設置する、モバイルフレンドリー対応でない場合は対応させるなどがあります。最適なSEOについては日々情報が更新されているため、ホームページ公開時に対応済みという方も、定期的に最新の内容を確認してSEOを見直すことをおすすめします。継続的にSEOを見直すことで、ホームページの効果の実感へとつながります。
効果を出すための改善案2 SNSを活用する
ホームページのアクセス数アップには、外部からの流入を増やす方法も効果があります。
例えば、自分のお店や会社のSNSアカウントを開設して情報発信する方法も有効です。SNSの認知度がアップすると、そこからホームページ訪問のきっかけになるかもしれません。
効果を出すための改善案3 ブログやコラムからの流入増加をめざす
中小企業や地域で展開している店舗の場合、ブランド認知度が高い大手企業や店舗と違い、企業名・店舗名や商品・サービスの認知度が低い傾向があります。認知度が低いということは、Googleなどの検索エンジンで「指名検索」してもらいにくいということになります。ですから、企業名や店舗名、商品やサービスなど「検索してもらいたいワード」を含んだブログやコラムをホームページに掲載することが効果的なのです。ブログやコラムからの流入増加をめざすことで、アクセス数の増加が期待できます。
また、ブログやコラムの読み手やファンが増えていくと、企業や店舗の認知度がアップして、指名検索してもらえるようにもなっていきます。記事を書くのは大変かもしれませんが、定期的に更新することで読み手を飽きさせず、結果的にホームページの改善となり、効果の実感につながっていくので頑張って書いてみましょう。
効果を出したい!直帰率・離脱率が高い場合の改善
つぎに、アクセス数は一定量あるけれど、直帰率や離脱率が高い場合の改善案を2つご紹介します。
効果を出すための改善案4 ホームページのファーストビューを見直す
直帰率とは、ユーザーが1ページのみを閲覧して離脱した割合のことをいい、離脱率はホームページを訪問した全ユーザーを対象に測定した離脱の割合のことをいいます。直帰率・離脱率は、そのホームページに対するユーザーの満足度を検証するための指標のひとつとされています。ホームページの更新がされておらず情報が古かったり、ファーストビューに満足できなかったりといった理由でユーザーがページを離れる場合は、こまめな情報の更新や、興味を引くような構成でホームページ内を周遊してもらう工夫が必要です。
また、ページを遷移したときのそれぞれのページのファーストビューのデザインが合わないことも直帰につながる原因になるため、関連ページのデザインに統一性をもたせることもポイントです。ただ、直帰率・離脱率が高いからといって必ずしも悪いものではなく、ユーザーが必要な情報をすぐに得ることができ、満足して直帰したケースも考えられます。そのため、改善を実施する際には慎重
に検証しましょう。
効果を出すための改善案5 わかりやすい導線にする
直帰率・離脱率が高い理由として、ホームページ内の導線がわかりにくい可能性も考えられます。
トップページから、企業概要や商品紹介ページなど、ユーザーが見たいと思うページへ簡単に遷移できるようグローバルメニューを見直しましょう。
効果を出したい!問い合わせが少ない場合の改善
ホームページへのアクセス数や一定の滞在時間は確保できているものの、実際の問い合わせにつながらず効果を感じられないケースもあると思います。その場合の改善案を2つご紹介します。
効果を出すための改善案6 ユーザビリティを見直す
ホームページを訪問したユーザーが、問い合わせしないで離脱する原因として、ユーザビリティに問題はないかを見直す必要があります。例えば、CTAボタンの配置やデザイン、問い合わせフォームの設置場所などがユーザーにとってわかりやすく表示できているかを確認しましょう。
効果を出すための改善案7 入力フォームの項目を見直す
問い合わせにつながらないもうひとつの理由には、フォーム入力中の離脱も考えられます。
問い合わせフォームの入力項目が多い、回答に困る項目があるといった理由で、入力せずに離脱したり入力途中で離脱したりするユーザーが増えてしまいます。問い合わせフォームの項目数や回答のしやすさを見直し、入力時の負担を軽減してみましょう。
繰り返しになりますが、ホームページは作成したまま放置しては効果が思うように感じられません。
運用しながら継続的に改善をして育てていくものなのです。
冒頭で書いたパン屋さんのホームページを改善するとすれば、地元の人々に米粉パンは決して特別なパンではなく、「普段の生活に気軽に取り入れてもらえるおいしくヘルシーなパン」であることをアピールすることを目的に、それがすぐにわかるファーストビューにしたり、米粉パンについての紹介を追加したり、あるいは朝食・昼食・間食といったシーン別のおすすめパン、米粉パンのアレンジ調理の提案など、色々な改善案が出そうです。このように、どんな人に見てもらいたいのか、どういう結果につなげたいのかというターゲットや目的を明確にしたうえで、分析結果をもとに必要な改善策を実行していくことで、効果を実感できるホームページになっていきます。とはいえ、なかなかホームページの分析や改善策を実行するのは難しい方も多いと思います。そんな方への心強い味方となるのが、NTTタウンページのデジタルリードサービスです。ホームページの作成と運用のサポートをお任せいただけます。詳しくはこちらをご覧ください。
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